浜崎あゆみ 現在の歌唱力は?下手になったという声の裏にある壮絶な物語!

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歌手・アイドル
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年末の歌番組で、久しぶりに浜崎あゆみさんの歌を聴いて、少し胸がざわついたかもしれません。

「昔と声が違う…?」
「あの突き抜けるような高音はどこへ行ったの?」

その感覚、あなただけではありません。私たちの青春そのものだった、あの完璧な歌姫の記憶。それと現在の姿とのギャップに、戸惑いを隠せないのは当然のことです。

しかし、もしその歌声の変化が、単なる「劣化」や「加齢」によるものではないとしたら?

この記事では、音楽ジャーナリストの視点から、彼女の歌声の変化が実はアーティスト生命をかけた壮絶な「闘いの証」であることを紐解いていきます。

読み終える頃には、あなたの不安は「なるほど」という納得と、深いリスペクトに変わっているはずです。そして、今の彼女の歌声が、かつて以上に心に響くようになるでしょう。

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この記事を書いた人

相沢 響(あいざわ きょう)/ 音楽ジャーナリスト

音楽雑誌で15年以上の執筆経験を持つ。専門は1990年代〜2000年代のJ-POP。私自身も、浜崎あゆみさんの音楽と共に青春時代を過ごした一人です。だからこそ、表面的な批判ではなく、同じ時代を生きたファン代表として、リスペクトを込めて彼女の「今」を紐解いていきます。


なぜ?多くのファンが感じる「歌声への違和感」の正体

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結論から言えば、あなたが感じた歌声への違和感は、ごく自然な感情です。

私たちの記憶には、「全盛期」の浜崎あゆみさんの完璧なイメージが強く焼き付いています。繊細で壊れそうなビブラート、どこまでも伸びるハイトーン。その記憶と現在のパワフルで太い声質との間にギャップを感じることで、脳が「違う」と反応し、戸惑いや寂しさが生まれるのです。

SNSなどで「声が出ていない」「歌い方が変わった」といった心無い言葉を目にして、傷ついた方もいるかもしれません。「もうあの頃の感動は味わえないのだろうか?」と、青春時代の喪失感にも似た寂しさを感じているかもしれません。

その気持ちに蓋をする必要はありません。まずは、多くのファンが同じように感じていることを知り、その上で、なぜそのような変化が起きているのか、その背景にある「真実」を見ていきましょう。

歌声が変わった最大の理由。それは「突発性内耳障害」との闘いだった

浜崎あゆみさんの歌唱スタイルが劇的に変化した直接的な原因。それは、彼女が20年以上闘い続けている「突発性内耳障害(突発性難聴)」という病気です。

2000年のツアー中に発症し、その後無理を押して活動を続けた結果、2008年には「左耳の聴覚を完全に失った」と公表されています。

「聞こえない」ことの絶望的影響

歌手にとって、耳は自分の声をコントロールするための「羅針盤」です。自分が正しい音程(ピッチ)で歌えているか、伴奏とズレていないかを確認できなければ、正確に歌うことは不可能です。

プロのボイストレーナーは、現在の彼女の状態をこう分析します。
「自分の声が聞こえない恐怖の中で、喉の振動や骨伝導、床からの振動だけを頼りに音程を探っている状態」

突発性内耳障害が歌唱に与える影響を示した図解。健常な耳が音を正確にフィードバックできるのに対し、障害のある耳ではそのループが機能しないことを示している。

私たちが感じる「張り上げるような歌い方」や「不安定な音程」は、聴力というハンディキャップを乗り越え、それでも声を届けようとする必死の試行錯誤の結果なのです。なお、ベルティングやハスキーな高音といった歌唱テクニックの観点から、家入レオさんと浜崎あゆみさんの共通点を詳しく分析した記事もあります。声の変化や表現スタイルをより深く知りたい方は、家入レオに似てる歌手は浜崎あゆみ?声がそっくりな理由と実力派5選も参考にしてみてください。

では「現在の歌唱力」は?全盛期とは違う、新たな魅力と専門家の評価

耳の不調という厳しい現実を知ると、「もう全盛期のような歌は聴けないのか」と悲観的に思えるかもしれません。しかし、専門家やメディアは、現在の浜崎あゆみさんのパフォーマンスに「全盛期とは異なる新たな魅力」を見出しています。

事実、2023年末の「FNS歌謡祭」に出演した際のパフォーマンスは、多くのメディアで「圧巻の復活ボイス」と称賛されました。SNS上でも「涙が出た」「魂が震えた」といった声が溢れ、多くの視聴者の心を動かしたのです。

これは、長年のトレーニングによって獲得した「地声の強さ(ベルティングボイス)」と、壮絶な人生経験がもたらした「表現の深み」の賜物です。

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観点 全盛期の歌声 現在の歌声
魅力の種類 繊細さ、透明感、突き抜ける高音 力強さ、感情の深み、円熟した表現力
技術的特徴 正確な音程、伸びやかなファルセット パワフルな声量、ハスキーなベルティング
背景 時代を象徴するカリスマ性 困難を乗り越える不屈の精神、人生経験

✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス

【結論】: アーティストを評価する時、「上手いか下手か」という物差しを一度外してみることをお勧めします。

私自身も当初は変化に戸惑いましたが、彼女が抱える背景を知ってからは、評価の尺度が「技術」から「生き様」へと変わりました。聞こえない耳で、それでもステージに立ち続けるその姿そのものが、一つの強烈なメッセージであり、表現なのです。

なお、「高音が出ない」「喉がすぐ苦しくなる」といった悩みを自分自身で改善したい方は、ボイストレーナー監修で具体的な練習メニューを解説している家入レオの難しい曲をカラオケで攻略!プロ直伝3ステップ練習法もあわせて読むと、ご自身の発声のヒントがつかみやすくなります。

よくある質問(FAQ)

Q1: 耳の病気「突発性内耳障害」は治らないのですか?
A1: 残念ながら、2008年の時点で「左耳の聴力は完全に失われ、回復の見込みはない」と医師から告げられたと公表されています。現在は残された右耳の聴力も低下していることを示唆しており、非常に過酷な状況です。

Q2: 本人は現在の状況をどう思っているのでしょうか?
A2: 彼女は自身のファンクラブサイトなどで、恐怖や葛藤を赤裸々に語っています。しかし同時に、「ボロボロになっても歌い続けることが私の使命」とし、ステージに立つことが自分の生きる証であると表明しています。


まとめ:あなたの青春は、今も輝き続けている

浜崎あゆみさんの歌唱力の変化。それは単なる「劣化」という一言で片付けられるものではありませんでした。

  • 「聞こえない」という絶望的なハンディキャップ
  • それでも歌うことを諦めない不屈の闘志
  • 傷つきながら手に入れた、魂を揺さぶる新しい歌声

全盛期のきらびやかな輝きが私たちの青春を彩ったように、現在の泥臭くも力強い彼女の姿は、大人になった私たちに「困難に立ち向かう勇気」を与えてくれます。

その物語を知った今、彼女の歌はきっと昨日までとは違って聴こえるはずです。
ぜひ、もう一度、今の彼女の歌を聴いてみてください。そこには、上手い下手を超越した、心を震わせる「何か」があるはずです。


 

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